重度の虫歯でも、
患者さまの大切な歯を残す根管治療
永久歯は全部で28本あるため「1本くらいなくなっても大丈夫」とお思いの方も少なくありません。しかし、歯は28本すべてでバランスをとっているため、1本でもなくなれば噛み合わせが崩れて残った歯に負担がかかります。その結果、虫歯・歯周病にかかりやすくなり、さらに多くの歯を失いやすくなるのです。
成城学園前駅から徒歩3分の歯医者「成城学園KU歯科」は患者さまの大切な歯をできる限り残すために、歯内療法(根管治療)を行っています。重度の虫歯でも抜歯しないで残すことは、健康を維持するためにとても大切です。保険診療はもちろん、より精密な治療をご希望の方には自費診療もご用意しております。ご心配でしたら、ぜひご相談ください。
精密な治療で、できる限り歯を残す
―根管治療(歯内療法)―
根管治療(歯内療法)は重度の虫歯でも歯をできるだけ残す治療法です。
根管治療では、虫歯に汚染された神経を除去して根管内部を洗浄・殺菌、そして根の先まで薬剤を詰めて蓋をします。歯の根を残すことができるため、その上に被せものをして歯の機能回復も行えます。
永久歯は二度と生えてくることはありません。もちろん症状によっては抜かなければならないこともあります。しかし、できる限り歯を保存して歯を残すことは、将来のお口の健康を守ることにつながります。虫歯になってしまったならば、まずは可能な限り神経を保存する、それが不可能ならば、歯を支える根管だけでも残すことが大切です。
当院で行った精密根管治療
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治療前
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治療後
数多くの臨床経験を積み、
知識・経験が豊富な院長が担当
当院の院長は歯内療法学会に所属し、さまざまな症例を経験して治療についての最新技術を常に学んでいる歯科医師です。「患者さまの歯を残す」ことを大切にし、これまで培ってきた歯科医師経験を持って治療に臨みます。
「痛くないから虫歯はもう大丈夫」そう思ってしまう方は少なくありません。しかし歯の問題、特に歯の内部のトラブルはレントゲンで診てみないと分かりません。虫歯が悪化して抜歯することになれば、治療費は高額になりますし生活にも影響します。
患者さまの将来の負担を減らし、生涯を通して健康でいてもらうために、根管治療で大切な歯を残します。
歯科用CTにより立体的に患部を捉え、
病巣を正確に把握する
歯科用CTは、従来の二次元撮影しかできないレントゲンより精密な診断を行える機器です。3D撮影によりレントゲンでは分からなかった歯の根や神経の状態を正確に把握できるため、治療の安全性や正確性を高めるのに役立ちます。
マイクロスコープを用いた
精密な治療
当院ではマイクロスコープ(歯科治療用の顕微鏡)を用いて根管治療(歯内療法)を行います。根管治療の成功率を高めるには、根管内部にある汚染された歯髄をすべて取り去ることが大切です。しかし、根管は複雑な構造をしていて、肉眼では細部まで把握しきれません。マイクロスコープを用いれば、最大20倍まで拡大できて明るさを確保できるため、根管内部も隅々まで把握して精密な治療を行えます。精密な治療により汚染された神経がすべて取り除かれ、洗浄・殺菌・薬剤の充填を行えれば、再発リスクを最小限に抑えて大切な歯を残せます。
ラバーダム防湿で口内感染を徹底防止
ラバーダムは、根管治療の際に歯に装着するゴム製のシートです。シートでお口を覆い、治療する歯だけを露出させて治療します。治療中の口内感染を防ぐことができるため、ラバーダムを用いれば安全な歯内療法を実現できます。当院では保険診療・自費診療問わず、根管治療を行う際にはラバーダムを使用します。
より精密な治療を行うための
高品質な治療機具
根管治療(歯内療法)では歯の内部にある虫歯菌により汚染された神経や血管、歯質などを取り除きます。取り残しがあると虫歯が再発するため、徹底的に除去することが大切です。当院では根管内の汚染物質除去に、ステンレスファイルやニッケルチタンファイルを用います。ニッケルチタンファイルは高い弾力性としなやかさがあり、複雑に湾曲する根管内の治療も精密に行えます。
根管内に詰める充填素材
根管内の汚染物質を取り除き、洗浄・殺菌した後には薬剤を充填します。根管内は複雑な形をしていますが、なるべく隙間なく充填することが再発防止には大切です。
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殺菌効果と封鎖性の
高いMTAセメントMTAは、殺菌効果・密封性・生体親和性・親水性の高いケイ酸カルシウムを主成分にするセメントです。根管充填時に根尖部の封鎖性を高めて、治療の成功率を上げます。
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根管内を隙間なく埋めるバイオシーシーラー
バイオシーラーは抗菌性が高く、水分を含むと膨らむ性質を持ちます。そのため、充填時には複雑な構造をしている根管内も隙間なく埋められるのが特長です。隙間ができないため、細菌の侵入・増殖を防げるので、再発防止につながります。バイオシーラーは自費診療での対応です。
根管治療における自費治療と保険治療の違い
自費治療と保険治療の違い
根管治療(いわゆる「神経を取る治療」)には、保険診療と自費診療の2つの選択肢があります。治療方法や使用する機材により、その精度や成功率に大きな違いが生まれます。
患者様に最適な治療方法をご提案させていただくため、保険診療と自費診療それぞれの特徴をご理解いただくことが重要だと考えています。
当院では、患者様の歯の状態や症状に応じて最適な治療方法をご提案しております。特に、複雑な症例や再治療が必要なケースでは、より精密な治療が可能な自費診療をお勧めする場合があります。
項目 | 保険診療 | 自費診療 |
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治療時間 | 15~30分 | 1時間以上 |
治療回数 | 5~10回以上 | 3~5回 |
マイクロスコープ | 使用しない場合が多い | 使用 |
CT撮影 | 使用しない場合が多い | 使用 |
ラバーダム防湿 | 使用しない場合が多い | 必ず使用 |
※ 記載内容は一般的な目安です。医院により対応が異なる場合がございますので、詳しくは各医院にご確認ください。
保険診療は、誰もが一定レベルの医療を受けられるよう国が定めた制度です。費用を抑えて治療を受けることができる一方で、使用できる薬剤や機材が限定されており、「必要最低限の治療」という位置づけとなります。
これに対し自費診療は、患者様のご負担は大きくなりますが、最新の医療機器や高品質な薬剤を使用した質の高い治療が可能です。特に根管治療では、マイクロスコープによる精密な治療や、高い密封性を持つ薬剤の使用、十分な治療時間の確保により、治療の精度が高まり、再発リスクを大きく抑えることができます。
再発の原因
根管治療の再発は、主に歯の構造と治療方法に関する要因から生じます。
歯の根は複雑な形状をしており、根管は細かく分岐したり湾曲したりしています。この構造的な特徴により、通常の治療では細菌を完全に除去することが困難な場合があります。特に保険診療では、精密機器が使用できないため、見落としが生じやすい状況です。
また、保険診療で使用できる薬剤は密封性が低く、わずかな隙間から細菌が侵入するリスクがあります。さらに、1回の治療時間が15〜30分と短いため、薬剤による十分な消毒効果が得られにくいことも再発の原因となります。
このような再発リスクを抑えるためには、マイクロスコープやCTを用いた精密な検査と、ラバーダムによる確実な防湿、そして高い密封性を持つ薬剤を十分な時間をかけて使用することが重要となります。
自費治療で行う根管治療のメリット
自費診療による根管治療では、最新の医療技術と十分な治療時間を組み合わせることで、より確実な治療結果を実現できます。
1. 最新機器による精密な診断・治療
マイクロスコープとCTを活用することで、従来の治療では難しかった精密な診断と治療が可能になります。特に複雑に入り組んだ根の形状も詳細に把握でき、より確実な治療につながります。また、ラバーダム(防湿シート)を使用することで、治療中の細菌混入を防ぎ、治療の精度を高めることができます。
2. 効率的な治療による通院負担の軽減
1回の治療時間は1時間以上と長くなりますが、トータルの通院回数は3~5回程度に抑えることができます。これは保険診療の半分以下の回数です。また、治療時間を十分に確保することで、使用する薬剤の効果を最大限に引き出すことができ、より確実な治療効果が期待できます。ご多忙な方や遠方からご通院される方にとって、通院回数が少なくて済むことは大きなメリットとなります。
3. 再発リスクを抑えた長期的な安心
高品質な薬剤と材料を使用し、十分な治療時間をかけることで、治療後の再発リスクを大きく抑えることができます。初期費用は保険診療より高くなりますが、再治療の可能性が低くなることで、長期的には経済的なメリットも期待できます。また、歯を長く保存できることで、将来的な治療の選択肢も広がります。
当院では、患者様の症状や歯の状態に合わせて最適な治療方法をご提案いたします。特に複雑な症例や再治療が必要な場合には、より確実な治療が可能な自費診療をお勧めしております。詳しい内容については、カウンセリングの際に丁寧にご説明させていただきますので、お気軽にご相談ください。
歯内療法(根管治療)が必要な歯について
根管治療の対象となる歯
- 神経にまで達している重度の虫歯
- 歯の内部が汚染されている虫歯
- 外傷を受けた歯
根管治療の流れ
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step 01
虫歯や薬剤の除去
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詰め物がある場合は外し、歯を削って神経を確認します。これまでに根管治療をして神経が取り除かれている場合は、根管内の薬剤を可能な限り取り除き、根の長さをはかります。
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step 02
根管内の徹底的な清掃
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ファイルと呼ばれる根管治療の小さな器具を使って、虫歯菌が感染している歯質や神経、薬剤などを、マイクロスコープで確認しながら、キレイに清掃します。
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step 03
十分な殺菌・消毒と薬剤の充填
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専用の薬剤を使用して、根管内を洗浄・消毒します。ここで菌を残さないことが、再発の可能性を大きく低減します。そして、症状に応じて、適した薬を詰めます。
※患者さまの病状によって、歯科用レーザーを併用し、根管内の殺菌や消毒を行うこともあります。
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step 04
詰め物や被せ物で補綴する
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根管治療後に、痛みや炎症などの症状が引いてきたら、根っこへの細菌の侵入を防ぐために、専用の薬剤で根管を埋める「根管充填」という治療に入ります。
根管充填後に症状が無ければ、被せ物や詰め物をいれるために、歯を削って整えた後に型取りへと進みます。